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Yokohama Couple's Cafe aja

初めての方への、
わたくしマスターからのちょっとしたアドバイスや、
カップル喫茶への理解が深まるコラムなど。

必ず楽しめるとは限らない・その2
前回のコラム「必ず楽しめるとは限らない」では、


「カップル喫茶遊びは、

来れば必ず楽しめるという

種類の遊びではない」


そんなことを書きました。


予約カレンダーを見て頂ければ、

お分かりのように、

エイジャでは、

毎日、毎日、

ご来店されるカップルさんの顔触れは

変わります。


同じ曜日、同じ時間帯でも、

カップルさんの顔触れ、組数は、

毎週、必ず、変わります。


17年間営業してきましたが、

1日たりとも、

同じ日というのはありませんでした。


エイジャを営業しておりますと、

日本人であれば、

誰もが知っている方丈記の冒頭、


「ゆく川の流れはたえずして、

しかも元に水にあらず」


ということをしみじみ実感いたします。


10年前のエイジャと今のエイジャは、

同じ場所にありますが、

ご来店くださるカップルさんの

顔触れはといいますと、

ほとんど違っていたりするんですよね。


ですから、

毎回、必ず、

自分たちの趣味趣向にあったベストコンディションが

約束されているわけではないというのが、

カップル喫茶遊び、

というものだったりします。


お客さまは皆さん、

時間とお金をかけて、

ここまで足を運んでくださるわけですから、

期待をされることは

当然のことかと思いますが、

でも、

楽しいときもあれば、

つまらないときもあり、

その両方をひっくるめたものが、

カップル喫茶遊びだったりするんですよね。


「人生、

自分の思い通りにはいかない」


ということはよく言われることでありますが、

まさに、それが当てはまるのが、

カップル喫茶遊びなのであります。


そういうこともあって、

楽しいときは良くて、

つまらないときは悪いと考えることは、

カップル喫茶遊びの可能性を、

狭めてしまうように、

わたしは感じております。


カップル喫茶遊びは、

楽しいときが良いのは当たり前のことですが、

つまらないときも良いんだろうなって、

思うのであります。


お客さまの立場からしますと、


「いやいや、

つまらないのは良くないでしょ」


そう思われるかもしれませんが、

じつは、これは、

わたし自身に対する、

戒めだったりするんですよね。


「毎日、

ご来店くださる皆さんで、

楽しく盛り上がって欲しい」


とついつい、

思ってしまいがちなのですが、

でもこれは、

ありえないことでありますから、

そのように思ってしまうことは、

ご来店くださったお客さまに対して、

失礼なことにもなりかねません。


楽しく盛り上がったときには、

今日のお客さまは良かったと思い、

盛り上がらなかったときには、

今日のお客さまは、

あんまり良くなかった、

そう思ってしまいかねないからです。


その日のその日の雰囲気というのは、

わたしにとっても、お客さまにとっても、

自由に完全に、

コントロールできるものではありませんので、

盛り上がっても、盛り上がらなくても、

あまり一喜一憂することなく、

ご来店くださったお客さまに対して、

いつも感謝して、営業したいと思っている、

わたくしマスターなのでございました。


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