理想的な社会の形・その2
前回のコラム「理想的な社会の形」ですが、
エイジャにとって、
とても重要なことだったりするので、
補足的に、
もう少し書いてみようと思います。
このことは、
エイジャの根幹にあたることですので、
曖昧には、
できないことだったりするんですよね。
前回と同じく、
ルソーの思想を引き合いにだして、
説明してみようかと思います。
ルソーは、
理想的な共同体(社会)を形成するためには、
まず、
共同体に属する構成員が
全体としてひとつになれるような、
結びつきの一形式を見出すことが大事、
ということを言います。
(エイジャにおける結びつきの一形式とは、
相互鑑賞ということになります)
そして、
結びつきの一形式を達成するにあたっては、
一人一人が、
自分が所有している特権と従属を、
共同体に譲渡することが大事、
ということをルソーは言うんですね。
現実社会においては、
自分が所有している特権や従属を、
共同体に譲渡するだなんてことは、
とても恐ろしい感じがしてしまいますが、
エイジャにおいては、
皆さま一人一人の個別意志よりも、
エイジャにおける一般意志を
優先させていただいておりますので、
皆さま一人一人の個別意志の一部を、
エイジャにいる間だけ、
お店に譲渡していただくことになります。
とはいえ、
お客さまとしては、
ただ、闇雲に、
自分の個別意志を譲渡したくはないですよね。
例えばですが、
HPには、料金や営業時間、
アクセスといった情報しか載っておらず、
それにもかかわらず、
ご来店時に何の説明もされないまま、
「当店では、
お店のスタッフの指示にはすべて、
必ず従っていただいておりますが、
大丈夫ですか?」
と言われたら、
まあ、普通は、ビビりますよね(笑)。
自分の個別意志を譲渡するからには、
その見返りに、
もっと良いものが得られるという、
確証がなければ、
普通は、譲渡したくありません。
エイジャが、
皆さまに個別意志を
譲渡していただく代わりに、
ご提供するものは、
「安心・安全の癒しの雰囲気」
であり、
そこから生じる、
「心地良い非日常の刺激」
となります。
これら全てを達成するためのものとして、
エイジャは、
「相互鑑賞」
というものを大事にしています。
「相互鑑賞」に関しましては、
個別意志ではなく、
すべての方に共通する
一般意志になりますので、
皆さまに、
必ずお守りいただくことになります。
ですから、
お店にご入店されたが最後、
どんな雰囲気だったとしても、
周囲の雰囲気に合わせて、
相互鑑賞はしていただかないと、
ならないんですよね。
もし、相互鑑賞におきましても、
皆さまの自由意志にお任せとなりますと、
とりあえず見学だけという方や、
雰囲気が合わないときには、
何もしないという方が出てきて、
非日常性が失われてしまうのです。
これは長年の営業から、
明らかなことだったりするんですよね。
そういうわけですので、
ほかのカップルさんとの
交流に関しては、
皆さまの個別意志にお任せしておりますが、
周囲の雰囲気に合わせて、
相互鑑賞をするということに関しては、
皆さまに、
必ずお守りいただくことになるのであります。
このことに関して、
窮屈に感じたりする方も
いらっしゃるかもしれませんが、
でも、お店側といたしましては、
ご来店くださる皆さまに、
相互鑑賞のルールをお守りいただくことによって、
より良い非日常的空間を
ご提供させていただこうとしているのでした。