ノンアル喫茶・その2
前回は、
ノンアル喫茶にした理由として、
「ノンアル喫茶にすることで、
カップル喫茶のイメージを
少し変えることができるかもしれない」
ということを書きましたが、
また別の理由としては、
「自然とマナーを
守っていただける雰囲気になるかもしれない」
ということも思いました。
経営を売り上げの面からみると、
お酒を提供したほうが、
売り上げは上がるように思います。
実際、お酒を追加してくださる方は、
たくさんいらっしゃいました。
(1ドリンク目は無料でした)
ですので、
お酒を提供しない営業スタイルにすることで、
「ここは、売り上げよりも何よりも、
雰囲気を一番大切にしているお店なのだな」
と自然と当店のこだわりを感じてくださるようになり、
そのことで、
自然とマナーを守っていただけるような
雰囲気になるのではないかと
期待するところがありました。
実際、ノンアル喫茶にしてから、
お客さまにご注意申し上げることも、
少なくなったように感じています。
(ただ、ノンアル喫茶にする前から、
さまざまな改革によって、すでに、
ご注意することは減っておりましたので、
あまり関係ないという可能性も
なきにしもあらず)
わたしは、
お客さまにご注意をすることは、
なるべく避けたいと思っております。
注意されるのって、
イヤなものですよね。
わたしは、
怒られてばかりの人生でしたので、
なおさら、そう思います(笑)。
そういうこともあって、
コラムをたくさん書いています。
エイジャのマナーとルールは、
「人間は誘惑に対して、
弱い生き物である」
ということを前提に設定しています。
誘惑に対しては、
人間は、ある意味、
無力であるといったほうが、
より真実に近いかもしれません。
わが身に照らして、
つくづくそう思います(笑)。
そして、
ノンアル喫茶にした、
また別の理由もここにあります。
たくさんの誘惑にさらされる場所だからこそ、
ノンアル喫茶にしたほうが良いのではないだろうか
と思ったんですよね。
エイジャの長い歴史において、
お酒絡みで、
雰囲気を壊してしまったり、
マナー違反をされてしまったという方は、
結構、いらっしゃいました。
世の中では、
お酒絡みの失態については、
「お酒のせいにするな!」
と人に対して厳しいのが一般的のように
思われますが、
でも、世界中で、
お酒絡みの問題が
大きなものから小さなものまで、
頻繁に起きていることを鑑みると、
「お酒のせい」
という面もあるような気がするんですよね。
わたしは、
「ご縁があってエイジャに来てくださった方、
どなたの方も出入り禁止にしたくない」
という気持ちで営業しており、
そのため、
「出入り禁止」の可能性を高くする要因は、
できる限り取り除きたいと思っております。
そんなことも、
ノンアル喫茶にした理由のひとつなのでした。