現場の声・その1

お店のマナーとルールというと、


「お店側がマナーとルールを作り、

それをお客さまに守ってもらう」


というように、

お店がお客さまのことを、

一方的に縛り付けようとするもの、

そんなイメージをお持ちの方も、

いらっしゃるかもしれません。



でも、それは、

まったくの誤解というものでありまして、

マナーとルールは、

お店とお客さまとの間の、

双方向的なやり取りによって、

作られていくんですよね。



エイジャのマナーとルールというのは、

そのほとんどが、

現場の声から生まれています。



なぜなら、

事件は現場で起こっているからです（笑）。



わたしは営業中のほとんどの時間を、

フロントの奥に引きこもりながら、

過ごしていることもあって、

現場のことについては、

よく知らないのであります。



ですので、

現場の声がないと、

ほとんど何も決められなかったりします。



わたしが個人的に決めたことといったら、


「カップル喫茶初めての方でも、

安心・安全のお店にしよう」


ということくらいなのかもしれないと

思うことがあります。



「相互鑑賞の雰囲気を大切にする」


ということに関しても、

最初から、

そうしようと思っていたわけではありません。



今では考えられないかもしれませんが、

エイジャは初めての方でも安心・安全のお店として、

スタートしたということもあって、

最初のころは、

個室では何もせず、

雰囲気を味わうだけでも大丈夫でした。



でも、それだと、

お客さまから、

ご不満の声を聞くことも多かったんですよね。



「相互鑑賞の雰囲気を大切にする」


ということを明確に打ち出すようになったのは、

エイジャオープンから、

1年2か月が経ってからのことだったりします。



営業中に、ふと、


「相互鑑賞の雰囲気を大切にすれば、

ほとんどの問題は解決するのでは？」


そんなアイデアが、

頭の中に浮かんだのであります。



このアイデアは、

それまでの間の、

たくさんのカップルさんと交わした会話の、

積み重ねによって、

自然に生まれたような気がします。



その後も、

たくさんのカップルさんと、

会話をしてきたわけですが、

そのような会話から、

営業上のヒントをたくさん得てきました。



なので、

エイジャのマナーとルール、遊び方というのは、

現場の声を反映した、

具体的かつ実際的なものだったりするのであります。