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Yokohama Couple's Cafe aja

初めての方への、
わたくしマスターからのちょっとしたアドバイスや、
カップル喫茶への理解が深まるコラムなど。

しがらみについて
日常の世界では、

ほとんどの方が、多かれ少なかれ、

しがらみというものに、

縛られて生きていることと思います。


親戚付き合い、ご近所付き合い、

仕事上のお付き合いなど、

行きたくないけど行かないといけない、

そんなしがらみを、

誰もがひとつやふたつ、

いや、普通はそれ以上、

抱えて生きていかざるをえないものです。


非日常の世界の住人である、

わたしでさえ、

その例外ではありません。


日常の世界において、

しがらみから逃れて生きることは、

ほぼ不可能といってもいいくらい、

困難を極めることです。


でも、だからこそ、

非日常の世界である、

エイジャの中だけは、

しがらみに縛られない空間にしたい、

そう思っております。


わたしは、長年、

エイジャを営業してきた経験から、


「非日常の世界であるエイジャは、

できるだけ日常の世界からは、

切り離されているほうがいい」


との、

わたくしなりの結論にいたりました。


「わたくしなりの」

と付け加えた理由ですが、

それは、

このことに関しては、

人それぞれ、意見に違いがあって、

しかるべきと考えるからです。


非日常の世界で仲良くなった方同士、

日常の世界でも仲良くすることは、

とても楽しいことだと思いますし、

非日常の世界で、出会った人だからこそ、

日常の世界の友人や知人には、

言えない悩みも言えるということも、

あるかと思います。


これが、

人の心をオープンにさせる、

非日常の世界の良いところです。


そういうこともあって、

エイジャでは、

開店から10年以上に渡り、

エイジャという、

非日常の世界で知り合った方同士が、

日常の世界でも仲良くなるような、

イベントをやったり、

カップルさん同士の連絡先の交換も、

自由にしてきました。


でも、長年そうしてきた結果、


「非日常の世界であるエイジャは、

できるだけ日常の世界からは、

切り離されているほうがいい」


との結論にいたることになりました。


その一番の理由が、


「しがらみ」


であります。


非日常の世界で仲良くなった方同士が、

日常での接点を持つようになりますと、

最初のうちは、

心地よい「つながり」だったのが、

時間が経つにつれ、徐々に、

「しがらみ」に変わる、

ということが多かったりしたんですよね。


例えば、

連絡先を交換し、

日常での接点を持った方同士が、

エイジャで一緒になりますと、

どうしても、

お互いに遊ばないといけない、

という雰囲気になりがちです。


お互いがそれを望んでいるなら、

何も問題ないのですが、

でもどちらか片方が、

望んでいないということに、

なることもあります。


でも、その場合でも、

しがらみに囚われて、


「仕方なく…」


ということになりがちなのです。


こうなりますと、

その人は、

次に来るときは、

ハンドルネームを変えてこっそり来る、

ということにもなります。


このようなことにならないよう、

お店のスタッフといたしましては、

非日常の世界であるエイジャの中では、

しがらみを作らないよう、

カップルさん同士、付かず離れず、

お互いに、あまり寄りかかることなく、

遊んでいただけたらと思うのであります。


もちろん、同じことは、

日常での接点を持った人たちに、

限ったことではなく、

非日常の世界の中だけで遊んでいる方にも、

当てはまることであります。


よくあるケースとしては、

一度、楽しく交流したことで、

次に会ったときにも、交流を望んで、

相手の方に、気づかないうちに、

プレッシャーを与えてしまう、

ということがあります。


もちろん、

お互いに交流を望んでいる、

というケースも頻繁にありますが、

でも、

その日、どのような遊びをしたいのかは、

そのときの雰囲気や気分によって、

変わってくるものです。


ですので、

スマートな遊び方としましては、

一度、交流を持った人と、

再び、ご一緒した場合は、

少し、距離感を取って座る、

というのが、良かったりします。


そうすることで、

「つながり」が「しがらみ」に変わることを、

防ぐことができるからです。


エイジャを好きになってくださった方には、

日常の世界とは違い、

エイジャの中だけでは、

しがらみにとらわれることなく、

大空を飛ぶ鳥のような自由な気持ちで、

店内を羽ばたいて欲しい、

店主としては、

そのように願う次第なのであります。


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