自慢の一杯・その1

今回のコラムでは、

ラーメンの喩えを使って、

カップル喫茶としての、

エイジャの特徴について、

書いてみたいと思います。



一口に、ラーメンといっても、

醤油ラーメン、味噌ラーメン、

塩ラーメン、とんこつラーメン等々、

多種多様なラーメンがあります。



そして、

ラーメン屋さんが、

どんなラーメンを提供するかという、

その提供の仕方も、

ラーメン屋さんによって、

それぞれに異なります。



なるべく、

沢山の方のニーズに合わせて、

多種多様なラーメンを

提供するお店もあれば、

ラーメンの種類を、

たったの1種類に絞り、


「自慢の一杯」


という謳い文句で、

提供しているお店もあります。



そして、

現在のエイジャの

カップル喫茶の営業の仕方は、

後者のやり方に近いのかな、

とわたしは思っております。



エイジャを、

2002年にオープンしてから、

2014年までの12年間は、

様々な雰囲気（味）を

試してみた期間になると、

いってもよいかもしれません。



そして、

その結果、

通常営業の雰囲気が、

もっとも素朴かつ繊細で、

味わい深く、

そして、

エイジャのコンセプトに

ぴったりな雰囲気だと思い、

2014年から現在までの9年は、

通常営業のみの営業に特化して、

やってきました。



そして、

この9年の間は、

通常営業の雰囲気のよさを、

追求してきました。



この間にやってきたことは、

通常営業の雰囲気をよりよくするために、

何か味を付け足すというより、
（もちろん、それもありましたが）

よい雰囲気の障害になっているものを、

取り除いていく、

ということがメインでした。



よい雰囲気の

障害になっているものを

取り除く例といたしましては、

店内禁煙や

アルコールを提供しないノンアル喫茶に

したことなどが

それにあたります。



ラーメンにおいて、

もっとも重要なのは、

麺とスープだと思いますが、

わたしが意識してきたのは、

麺とスープの味、

そして、

それらのハーモニー（調和）を

追求することでした。



味と調和において、

邪魔になっていると思われたものを、

取り除いていったら、

最終的に、

麺とスープと、

あとは、

ネギがちょこっと乗っかっている程度の、

超シンプルなラーメンが

できあがったというのが、

いまのエイジャであると、

いってもよいかもしれません。



そして、

これは、

わたしにとって、


「自慢の一杯」


といっても、

よいものなのであります。